1.1.1. サッカーチャレンジ1対1のフィールドサイズは、 87cm×119cm(A0オーバーサイズ)
(サッカー1対1フィールドの図)。
1.1.2. サッカーチャレンジ2対2のフィールドサイズは、122cm×183cm
(サッカー2対2フィールドの図)。
1.1.3. フィールドの各コーナーは、壁面に沿った2辺を持ち、底辺が8cmの直角二等辺三角形とする(上記の図を参照)。
1.2.1. フィールドのフロアは光沢のないグレースケールになっている(印刷されたシートを使用)。
1.2.2. フィールドは、平坦で傾斜のない面に置くこと。平らであれば、床の上でも、テーブルの上でもよい。
ヒント: ロボットを設計するときは、3mm以内のでこぼこ・湾曲があるフロアにも対応できるように工夫すること。
1.3.1. フィールドは、ゴールの後ろも含め、周囲をすべて壁で囲う。
1.3.2. 壁の高さは14cmとする。
1.3.3. 壁は、光沢のない(つや消しの)黒色とする。
1.4.1. サッカーチャレンジ1対1のゴールは、フィールド短辺の中央に位置し、幅は29cmとする。
1.4.2. サッカーチャレンジ2対2のゴールは、フィールド短辺の中央に位置し、幅は45cmとする。
1.4.3. ゴールの内側(奥壁、側壁、フロア)は光沢のないグレー(光沢のない白75%、光沢のない黒25%)とする。
.1.5.1. フィールド内に5つの中立点を設ける(1対1、2対2チャレンジ共通)。
1.5.2. 中立点の1つは、フィールドの中央に位置する。
1.5.3. 残りの4つは各コーナーから内側に少し入った所で、各ゴールポストをフィールドの長辺方向に平行移動した点に位置する。
サッカーチャレンジ1対1の場合:各ゴールポストをフィールド内側に29cm平行移動(1.1.1の図を参照)。
サッカーチャレンジ2対2の場合:各ゴールポストをフィールド内側に45cm平行移動(1.1.2の図を参照)。
1.5.4. 中立点は、試合が中断された場合(「試合の中断」を参照)、ロボットまたはボールを置きなおすときに使われる。
1.5.5. 中立点は、フィールドのフロア上に小さな青い十字マークで記される。
1.5.6. 試合が中断された場合、ボールの位置によって、どの中立点にボールを置きなおすかが異なる。試合の中断がゴールエリアであった場合、ボールはゴール中立点(1.5.3)に置かれる。試合の中断が中央エリアであった場合、ボールは中央中立点(1.5.2)に置かれる。(1.1.1の図および1.1.2の図を参照)。
1.6.1. 試合前に各チームは、会場の照明条件と磁気条件に合わせて、ロボットの調整を行っておく。実行委員会は、できるだけ照明を弱くし、また床下配線や金属などの磁界の影響を受けない場所にフィールドを配置するために、あらゆる努力をする。しかし、この条件が満たされない場合もある。
ヒント:ロボットを設計する時には、会場毎に異なる照明と磁気状態の影響に対処できるよう工夫すること。
2.1.1. ロボットの大きさは、直立し、すべての部分を完全に伸ばした状態で測定する。
2.1.2. サッカーチャレンジ1対1の場合、ロボットは直立した状態で、直径18cmの(直立した)円筒内に入る大きさであること。
2.1.3. サッカーチャレンジ2対2の場合、ロボットは直立した状態で、直径22cmの(直立した)円筒内に入る大きさであること。
2.1.4. ロボットの高さは 22cm以下であること。
2.1.5. ロボットの総重量は次の基準を超えてはならない。
セカンダリ 2対2: | 2.5 kg |
セカンダリ 1対1: | 2.0 kg |
プライマリ 2対2および1対1: | 1.5 kg |
2.2.1. ロボットは自律型でなければいけない。
2.2.2. ロボットは、チームキャプテンが手動でスタートさせる。
2.2.3. リモートコントロールは使用できない。
2.3.1. 競技者は、自チームのロボットに印をつけたり装飾して、自チームのロボットであることがよくわかるようにすること。
2.3.2. ロボットの色と発光装置は、他のロボットのライトセンサーの読み取りを妨げてはならない。
2.4.1. サッカーチャレンジ1対1では、1チームあたり競技参加ロボットは1機とする。
2.4.2. サッカーチャレンジ2対2では、1チームあたり競技参加ロボットは2機とする。
2.5.1. 上記の規定に適合するロボットで、設計と組立てが主として実質的にチームメンバーのオリジナルである限り、どのような市販の電子部品やハードウエア素材、ロボット・キット、ブロックを使用してもよい(4.3 を参照)。
2.5.2. ロボットの部品は、接着剤やねじなどで、しっかり固定してもよい。
2.6.1. ボールを捕らえるために、ロボットから突き出した部分がある場合、その部品に囲まれた部分を「ボール捕捉エリア」と呼ぶ。
2.6.2. ボールは、ボール捕捉エリア内に2cm以上入り込んではならない。
2.7.1.2対2チャレンジでゴールキーパーが使われる場合、全ての方向に動くようにプログラムされなければならない。
2.7.2. ゴールキーパーは、自陣ゴールに向かってくるボールに反応して前方に動き、ボールをインターセプト(カット)しようとすること。もし必要ならば、そのロボットの一部が自陣前のゴール中立点を越えること。その場合、まず横方向に、その後、前方に、という動き方をしてはならない。2.7.3. 前項のように反応し前方に動かなければ、そのロボットは故障(5.10)とみなされる。
2.8.1. 1台のロボットによって、あるいは2台のロボットの衝突によってボールが損傷した場合、そのロボットはフィールドから撤去され、故障ロボットとして扱われる。
2.8.2. 再びそうしたことが起きないようにそのロボットを調整しなければならない。 (ファールが)頻発することを防ぐためにロボットへの指導が入ります。(その際,)警告を示すイエローステッカー(黄色いシール)がロボットに貼られます。また審判はスコアシートにその違反について記録をします。
2.8.3. もし,その競技会の最中に,ロボットが再度違反をした場合には,そのロボットはその競技会への参加資格を失う可能性があります。
もし,ロボットがロボカップジュニアの(3.2.1および3.2.2で示される)公式サッカーボールを破壊するほどのパワーを持っている場合,そのロボットに対して,パワーを押さえたり他のロボットへのダメージ(破損や故障)を押さえるように改良するよう強い指導が行われます。
3.1.1. ひずみのないバランスのとれた電子ボールを使用すること。
3.1.2. ボールは赤外線を発するものとする。
3.1.3. 前半後半の試合が始まる前に,審判によって,ボールにダメージ(破損や故障)がないか確認されます。
ロボカップジュニア技術委員会(テクニカル・コミッティ)公認の電子ボールは2種類ある。どちらのボールも動作状態は同じであり、ロボカップジュニアサッカー競技に使用できる。
3.2.1. ウイルトロニクス社製のIRロボ・ボールMK2
http://www.wiltronics.com.au/catalogue/shop.php?cid=339
3.2.2. 株式会社イーケイジャパン製の赤外線サッカーボールRCJ-04
http://www.elekit.co.jp/material/japanese_product_html/RCJ-04.php
同ボールは、アクロネーム社からも購入できる。
http://www.acroname.com/robotics/parts/R194-ROBO-BALL.html
ロボカップ2008蘇州世界大会では,いずれかの赤外線ボールが公式ボールとなります。参加チームは,ElekitボールよりもRoboballボールの方が薄いケースを使っていることに注意してください。ロボットのパワー(スピードや衝突の威力,トルク等)は(ボールや他のロボットにダメージを与えない等適切に)制御されなければなりません。さもなければ,ルール2.8によってチームが競技会への参加資格を失うことになる危険性があります。
4.1.1. 参加チームのロボットは、上記の規定を満たすかどうか、競技会開始前に審判団によって検査される。
4.1.2. 競技会の最中にロボットに変更を加えた場合は、チームはすみやかに審判団に再検査を申し出なければいけない。
4.2.1. ロボットは直立して一番大きい形状で検査を受けること。例えば、ロボットから突き出る部品はすべて完全に広げて検査を受けること。もし、ロボットに2方向に伸びる可動部品がある場合、その部品を作動させながら検査を受けること。その場合、車検用シリンダーの壁に触れないで作動できなければならない。
4.3.1. ロボットの組立てとプログラミングはチームメンバー自身が行ったことを証明するために、チームメンバーは、自分たちのロボットがどのように作動するかを説明すること。
4.3.2. チームメンバーはロボカップジュニア参加のための準備・努力についての質問に答え、また、リサーチのためのアンケート調査やビデオ・インタビューに協力すること。
4.3.3. 市販のロボット・キットを利用してもよいが、チームメンバーにより大幅な修正・改造が加えられなければならない。
4.3.4. チームメンバーがロボットを組立て、プログラミングしたという根拠を示さなければならない。
4.3.5 ロボットやセンサーを自分たちで最初から独自に組み立てる(つまり、市販のものを使用しない)チームは、4.3.1に従い、すべてチームメンバーの努力によって開発したものであることを十分に示す証明書を提出しなければならない。この証明書は、設計、開発、組立のあらゆる段階を記述した工程日誌でなければならない。
4.3.6. 上記を検証するため、すべてのチームは最初の試合が始まる前に、簡単なインタビューを受けること。4.4.1. 検査ルールに違反した場合は、そのロボットの違反箇所が改良されるまでは試合に出場できない。
4.4.2. ロボットの改良は競技スケジュールを乱さない時間内に行われなければならず、改良を行っている間も試合は進行されるものとする。
4.4.3. もしロボットが(改良後も)規定を一つでも満たさない場合は、そのロボットはその試合に出場できない(競技会への出場は可)。
4.4.4. もし指導者の援助・助言が目に余るならば、またロボットの製作が実質上チームメンバー自身の力によるものではないならば、そのチームは競技会の参加資格を失う。
5.1.1. 実行委員は、参加チームが計測、試験および調整ができるように競技開始前に競技場を準備すること。
5.1.2. 実行委員は、それぞれの試合開始の少なくとも10分前にチームがセットアップし始められるようにあらゆる努力をすること。
5.2.1. 試合は前半・後半10分ずつで行われる。
5.2.2. 前半と後半の間に5分間の休憩がある。
5.2.3. 試合用の時計は、試合時間(10分ハーフ×2)中は停止しない(「ロボットの故障」に記された状況を除く)。
5.2.4. 試合は、あらかじめ指定された会場のメインの時計に合わせて進行される。
5.2.5 チームが試合開始時間に遅刻した場合、審判の裁量で、遅れ1分につき1点のペナルティとなる。
5.2.6. 試合開始時間を5分過ぎてもチームが現れない場合は、没収試合となり、5対0で相手チームの不戦勝となる。
5.3.1. 試合開始前に、審判がコイントスをして、対戦表に先に名前が書かれているチームが、コインが空中にある間に表か裏かを言う。
5.3.2. コイントスに勝ったチームが、自分のゴールするサイド(黒攻めか白攻めか)(a)、またはキックオフ(b)を選択することができる。
5.3.3. コイントスに負けたチームは残った権利を得る。
5.3.4. 前半でキックオフをしないチームが、後半でキックオフをする。
5.4.1. 前半戦も後半戦も、それぞれキックオフで試合が開始される。
5.4.2. すべてのロボットは、フィールド内の自分のチームサイドに配置されること。
5.4.3. すべてのロボットは停止していること。
5.4.4. ボールは、審判がフィールドの中央に置く。
5.4.5. キックオフをするチームは,先にロボットをフィールドに置く。ただし,ロボットはゴール内(ゴールラインより内側)に置くことはできない。一旦ロボットの位置を決めたら,その後は決して移動させることができない。
5.4.6. (次に)キックオフをしないチームは,守備側のフィールドに置く。
5.4.7. キックオフをしないチームの全てのロボットは,ボールから30cm以上離しておかなければならない。
5.4.8. 審判はロボットの位置を調整することができる。
5.4.9. 審判の合図で、直ちにチームメンバー(キャプテン)がすべてのロボットのスイッチを手動で入れる。
5.4.10. 審判の合図より前にロボットをスタートさせると、そのロボットはフィールドから撤去され故障として扱われる(5.10.5を参照)。
5.5.1. 原則として、チームメンバーがロボットを動かすことは禁止されている。
5.5.2. 審判の指示があった場合に限り、チームメンバー(キャプテン)はロボットを動かすことができる。
5.5.3. それぞれの試合開始前に、チームは「キャプテン」を指名する。試合中、キャプテンは、ルールに基づき、また審判に指示に従い、ロボットのスタート、配置、撤去、再配置を行うことができる。
5.5.4. フィールド近くにいる他のメンバーは、審判に指示されない限り、プレイ中はフィールドから少なくとも1m離れていること。
5.6.1. ロボットはボールを「ホールド」してはいけない。
ヒント: 「ボールをホールドする」とは、ボールのすべての自由度をなくし、ボールを完全にコントロールしてしまうこと。例えば、ボールをロボットのボディーにぴったりくっつけたり、ロボットのボディーでボールを囲い込み、他のロボットが接触できないようにしたり、またはロボットのボディーの一部でトラップすることなどがあげられる。ロボットが動いている間にボールが転がらなくなれば、または、ボールがロボットの中に転がり入り跳ね返らなくなれば、ボールはトラップされたとみなす。
5.6.2. ボールをロボットの下にホールドしてはいけない。
5.6.3. ボールは常に見える状態であること。
5.6.4. 他のロボットがボールに接触できる状態でなければいけない。
5.6.5. 5.6.1.の唯一の例外は、回転ドラムを使ってダイナミックバックスピンを与えボールをロボットの表面にキープすることである。これは「ドリブラー」と呼ばれる。
5.6.6. ドリブラーは、「2.7ボール捕捉エリア」のルールに従うこと。つまり、ボールは2cm以上ドリブラーの下に入り込んではならない。その2cmはドリブラーとボールの接触点から測られる。
5.7.1. ボール全体がゴールラインを通過した時、得点となる。これはゴールの後ろの壁にボールがぶつかることと同時である。
5.7.2. 得点とみなされるのは、ボールがロボットと離れて単独でゴールに転がり込んだ場合である。そうでない場合は、審判が「押し込みゴール(pushed goal)」と判定し、得点とはならない。押し込みゴールの場合、審判のホイッスルで試合が中断される。審判はどのように判断したかを説明する。得点とはみなされない。その後、審判は、ボールを、最も近くの、他のロボットが近くにいない中立点に置き、試合を再開する。
ロボットは、ボールをキックしたり離したりする目に見える努力をしなければならない。そうでなければ、押し込みゴールとみなされる。ボールが、ゴールへ向かうロボットのコントロール下にある間、たとえボールがロボットを離れて単独で転がったとしても、ボールを離す努力がなければ、やはり押し込みゴールとみなされる。
5.7.3. 次の場合は、押し込みゴールでも例外的に得点とみなす。すなわち、ロボットがボールに最初に接触した地点がゴールから15cm以内の場合、あるいはゴールから15cm以内で他のロボットと衝突した場合である。
5.7.4. ゴールが決まれば、審判がホイッスルを吹いて知らせる。
5.7.5. ゴールが決まれば、その後キックオフが行われる。ゴールを決められたチームがキックオフする。
5.7.6. ゴールに向かっていると見なされたボールが、一部がゴール内に入っている(ゴールラインにまたがっている)ロボットに当たった場合、ペナルティゴールとなる。5.7.7. オウンゴール(Own goal)は、たとえ押し込みゴールでも、相手チームの得点となる。
5.8.1.5.9−5.12に記された状況では、試合が中断されることがある。しかし、通常は中断せずにボールを中立点に置きなおすなどして、試合を続行する。
5.8.2. 試合が、審判の裁量で、審判のホイッスルによって中断されることもある。このとき、試合時間を計る時計は止められない。すみやかにすべてのロボットを停止させ、ホイッスルが吹かれたときにいた位置に戻す。
5.8.3. 試合中断の後、審判の指示ですべてのロボットが一斉にスタートされる。
5.9.1. ボールが複数のロボットの間に挟まって動かなくなるか(「奪い合い」状態)、あるいはロボットと壁の間にボールが挟まって動かなくなり、審判が回復の見込みが ないと判断した場合は試合進行が停止される。
審判はいかなる時でも「試合進行停止」を告げることができ、「奪い合い」状態が発 生した場合は直ちに「試合進行停止」を告げる。動かなくなったボールを審判がゆっくりと取り上げているとき、ロボットが強いパワーを使って相手チームのロボットか らボールを奪取した直接の結果としてボールがゴールに入った場合、そのゴールは認められず、ボールは最も近い中立点に置きなおされる。
5.9.2. どのロボットもボールに20秒以上接触せず、さらに接触する見込みがないならば、試合進行の停止とみなされる。
5.9.3. 試合進行の停止の場合、審判は、「1.5中立点」に従って、ロボットのいない最も近くの中立点にボールを置きなおす。
5.9.4. 試合進行の停止の場合、ロボットは動き出せるよう最小限移動する。ゴールキーパーは、同じ方向を向けたまま移動する。
5.9.5. 試合進行の停止の場合、ゴール内にいるロボットは、ゴール外に移動する。
5.10.1. ロボットは20秒以上動かないか、ボールに反応しない場合、審判により故障とみなされる。
5.10.2. ロボットが何度もゴール内に戻ってくる場合、審判により故障とみなされる。
5.10.3. 故障とみなされたロボットは、審判またはチームキャプテンがフィールドから撤去する。
5.10.4. 故障したロボットは、最低1分間はフィールドに戻すことはできない。
5.10.5. 故障したロボットは、審判の許可後に、撤去前の位置に一番近く、かつ有利にならない中立点に戻すことができる。
5.10.6. キーパーロボットはゴールの前に戻すことができる。
5.10.7. 故障ロボットが撤去され、修理され、戻されるまでの間も、試合は続行される。しかし、相手チームのロボットとの衝突によって故障した場合は、審判が試合を中断することがある。
5.10.9. ロボットが自ら転倒した場合は、故障ロボットとして扱われ、撤去される。他のロボットとの衝突により転倒した場合は、審判により立て直され、試合をし続ける。
5.11.1. 守備側の2機のロボットがそのゴール近くに集まり、試合に大きく影響を与えている場合、ダブルディフェンスと見なされる。
5.11.2. ダブルディフェンスの場合、試合に影響の少ない方のロボットを近くの中立点に移動する。1機がゴールキーパーの場合は、他の方を移動する。
5.12.1. ボールを持っていない相手ロボットに対し、ロボットが攻撃や体当たりをし続けた場合、審判は「ファウル」を告げる。チームキャプテンは、そのロボットを最低1分間はフィールドから撤去し、問題を修正しなければならない。その間も、試合は続行される(「5.10ロボットの故障」を参照)。
5.12.2. もしロボットがファウルを繰り返すならば、その試合が終わるまで撤去される。1対1の場合は、没収試合となり相手チームの勝ちとなる。
5.12.3. もしロボットがファウルによって故障すれば、審判は試合を中断し、修理中は時計を止める。
5.12.4. 2度目にファールを取られて競技から退場させられたロボットは,ルール2.8.2および2.8.3に従って,そのロボットは出場停止とすることができます。
フリーキックは与えられない。
ペナルティキックは与えられない。
オフサイドのルールは適用されない。
タイムアウトはない。
競技会中のロボットの交代は厳禁とする。それをわかっていた上でロボットを交代させたチームはその競技会の参加資格を失う。
6.1.1. 試合中は、審判の決定が最終決定となる。審判の決定に対するいかなる論争もイエローカードとなる。もし、論争が続けば、レッドカードとなり、直ちに没収試合となる。
6.1.2. チームのキャプテンは、試合の結果判定に異議がなければ、試合の終了の印として得点表にサインする。
6.1.3. 試合終了後の抗議は、得点の記録が間違っていると思ったときだけ可能である。
6.2.1 ルール解釈についての説明は、ロボカップジュニア国際技術委員会(テクニカル・コミッティ)の委員によって行われる。
6.3.1 チームのロボットに予想外の問題が発生した場合やロボットの能力が予想外であった場合など特殊な状況に対応するため、競技会中に合意によりルール変更することができる。ただし、この措置は、参加者の過半数の同意が得られた場合に限る。
7.1.1. 通常の試合中に他のロボットを故意に妨害するロボットや他のロボットの構造上の健全を繰り返し損なうロボットは競技会参加資格を失う(5.12項を参照)。
7.1.2. 通常の試合中にフィールドやボールに損傷を与えるロボットは競技会参加資格を失う(2.8項を参照)。
7.1.3. 故意に他チームのロボットを妨害したり、フィールドやボールに損傷を与えるチームメンバーは競技会参加資格を失う。
7.1.4. すべてのチームがフェア(公平)でクリーン(公正)なプレイを目指してロボットサッカーに参加することを期待する。
すべてのロボットを7.1項に留意して組み立てること。
パワーおよび重量の規定上限値となるようにロボットを組み立てた場合、そのロボッ トは他のロボットを損傷する可能性を意図したものとなる。ロボカップジュニア公認ボールの頑健性は試験済みであり、通常のロボカップジュニアの試合で損傷することはない。
7.2.1. 競技会場内では、抑制のきいた動きや行動をすること。
7.2.2. 競技参加者は、関連するチームメンバーの許可がない限り、他リーグや他チームのセットアップ・エリアに立ち入ってはならない。
7.2.3. 態度に問題のある参加者は、会場の建物からの退去を要求されることがある。競技会の参加資格を失うこともある。
7.2.4. これらのルールは、審判、大会役員、大会実行委員、地域の法執行当局の裁量で施行される。
7.3.1. 指導者 (教師、父兄、保護者、その他の大人のチームメンバー) はチームの作業エリアに入ってはいけない。
7.3.2. チームの作業エリア周辺に、指導者用に十分な席が設けられるので、チームへの指導・監督はその位置から行うこと。
7.3.3. 指導者はロボットの修理やプログラミングに関わってはいけない。
7.3.4. 指導者がロボットや審判の決定に干渉した場合、最初は、イエローカードとなる。2回目は、レッドカードで、会場からの退去となる。7.4.1. 競技に係わる技術的開発およびカリキュラム開発についての情報は、競技終了後、他の参加者との間で共有できることを前提とする。これは、ロボカップジュニアだけでなく、すべてのロボカップの活動方針であり、参加者間での共通理解である。
7.4.2 大会終了後に、各チームの開発情報はロボカップジュニアのウェブサイト上で公開されることがある。
7.4.3. この情報の共有は、ロボカップジュニアの「教育的なイニシアチブとなる」という基本理念を押し進めるものである。
7.5.1. すべての参加者、チームメンバー、指導者は、皆同じように、ロボカップジュニアの基本理念を尊重するものとする。
7.5.2. 審判および役員は大会の精神に則って行動するものとする。
7.5.3. 大切なのは「勝ち負け」ではなく、ロボカップジュニアの活動や経験を通して「いかに多くのことを学んだか」ということである。
Last updated by soccerchair on 12/22/05